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法螺貝 住職の法話

平成二十六年六月発行

「檀那、旦那、檀家」

「だんな」といえばご主人?いやお得意さんにゴマをするとき呼びかける言葉?
 辞書をひもとくと、「だんな」の語源はインド・サンスクリット語で「施す」という意味のダーナに由来するそうです。「だんな」という言葉、お経の中では檀那と表記される場合が多いのですが、これは音写といって言語のダーナに近い漢字を当てたもの。ダーナを意味から訳した言葉はご存じ、「布施」であります。
 ですから寺院や僧侶に施し、これを維持するのが檀那、これが江戸時代の寺請制度により、家という単位で呼び表されるのが檀家ということになります。寺と檀家の関係というと、何かしら古ぼけた間柄にも理解されがちではありますが、本来檀家さんの信心による施しで支えられ、維持されるのが寺ということになります。
 それでは寺や僧侶は檀那に一方的に施される立場かというと、寺や僧侶も施すのであります。法施というのがこれです。言うまでも無く、読経や法話等がこの法施に当たります。法施と対になる言葉、則ち檀家さんが寺に施すものは財施です。法施は基本的に物を提供するわけではありませんですから、昔から「なんとかの丸儲け」なんて言葉が…。
 かような事を言われない為にも、精一杯声を張り上げ読経します。

 
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