ナマステー!インドでは朝も昼も夕も「ナマステー」と言って合掌して挨拶します。「ナマス」は私たちが使う南無釈迦牟尼仏や南無阿弥陀仏、南無妙法蓮華経などについている「南無」と同じ言葉で尊敬するとか服従するという意味。「テー」は「あなたに」を意味しますのでインドでは「あなたを尊敬します」と言ってお互いに挨拶するのです。
それでは合掌にはどんな意味があるのでしょう?一般的に右は仏陀の智慧を表し、左は我々の迷いの象徴、あるいは不浄なるものを意味します。また左手は同時に非常に行動的な性質を有すると言われ、左右の手のひらを合わすことにより、仏と我々が一体となるという理想の境地を表すのです。
仏と私達が一体になるというと何だかとても難しく感じますが、お互いに合掌してお互いを尊ぶ行為が合掌とご理解頂けると良いかと思います。
塩釜中央幼稚園では朝や帰りの挨拶で合掌をします。これは園児同士がお互いを大切に思うという理想を形にしたものです。幼稚園ではお釈迦様や挨拶の時だけでは無く、給食の際にも合掌をして食べ物を頂戴します。これは食べ物そのものの命に感謝すると共に食べ物を育んだ自然の恵みや調理した方々、さらには幼稚園に通わせてくださっている保護者の方々など多くの縁のあるものへの感謝を意味します。
以上のように幼稚園では挨拶や給食はもちろん、日常の保育の様々な場面で合掌という動作を通してお互いを尊重する大切さや、周りの方々への感謝の気持ちを伝えています。
私達は自分の努力ではどうにも出来ない天地の恵みによって生かされています。子供達には少し難しいかもしれませんが、先ずは我々大人が与えられた命に感謝し、日々を大切に生きているという姿を子供達に見せることが子供達の健やかな成長に繋がるのでは無いでしょうか? |