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おさなご2月号 令和4年3月更新

子供との時間を大切に

 

荘子(そうし)という書物に次のような話があります。楚という国で、ある農夫が一所懸命に畑仕事をしています。彼は畑に水を撒くのに、甕(かめ)に水を汲んではせっせと運んでいました。そこへ子貢(しこう)という人がやってきました。老いた農夫の仕事振りを見て子貢は言いました。「大変ですね。甕で水を汲んでいたのでは、仕事がはかどりませんよ。貴方ははねつるべをご存じないのですか?材木を一本横たえて、その中央に支えを付け、木材の一方の端にオモリを片方に桶をつけて、水をはねあげるのです。これを使えば一日に百畝(ひゃくうね)の畑に水を撒くことができますよ。」すると農夫は言いました。「私だってはねつるべぐらい知っていますよ。でもねぇ、そんな仕掛けやからくりを使う者は、心もからくりでめぐらされて、本当の純粋な心が無くなってしまうと私は思うのですよ。純粋な心が失われれば、精神や本性が安定しなくなる。だから私ははねつるべをしらないのではない。恥ずかしくて使わないだけなのです。」 
この文章は平成19年10月の『おさなご』で紹介した事があります。『荘子』(天地篇12)から引用したもので幼稚園のホームページに掲載してありますので、昔の記事も是非ご覧ください。
前にこの物語を取り上げた15年程前よりも世の中はさらに便利になりました。15年前は初代iPhoneが誕生した年のようですが、現在では電話という主たる機能だったものは端に追いやられ、調べ物から買い物まで社会生活を営む上でとても重要なツールに成長しています。また私達の身の回りの電気製品もとても賢く、そして饒舌になりましたね!この先は自動車の自動運転を始め、A Iに人間の仕事がとって変わられる分野が増えるのでしょう。15年前に比べると何事も便利になり、休日も増える傾向にありますね。今を生きている私達はなかなかこの恩恵に気付くことは稀ですが、昭和40年代、50年代の労働者に比べて、現代の私達はかなり時間に恵まれている事は間違いありません。さて恵まれたこの時間、私達はどう使っているでしょうか?是非お子さんと有意義な時間を!子供と過ごす時間はそんなに長くはありません。決して機械にはしてもらえない子育て、意気を感じつつ楽しんで頂ければと念願します。

園長 千坂成也 合掌

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