先日のお遊戯会に際しましてはご来臨誠に有り難うございました。新型コロナウイルス感染症対策の為に人数制限となりましたが、昨年と違い保護者の方々に他の学年のお子様の演技もご覧頂き、たくさんの拍手を頂戴した事、園児の今後の活動に対するモチベーションに繋がることかと思います。実際、年長児の合奏や演技、お遊戯会後の園児の感想に接すると、人間は観られることにより成長が助長されるのだなと改めて感じる次第です。
話は変りますが、臨済宗や曹洞宗など禅宗の修行道場では１２月８日のお釈迦様成道会にちなみ臘八大接心（ろうはつおおぜっしん）という修行を致します。１２月のことを臘月（ろうげつ）と言いますので臘八はズバリ１２月８日という意味です。臘八大接心は年に7回行われる接心の中でも一番厳しい修行とされます。なんと１２月１日から８日朝までを１日と見做して寝る間もなく坐禅をするのですからなかなか大変なのですよ。しかし修行道場のカリキュラムというのは良く出来たもので、肉体的な痛みや疲労が限界を超える寸前に経行（きんひん）という歩く禅のような動作が入ったり、寒さで身が凍える夜遅くに走り経行と言って禅堂の周囲を走る時間があったりと、肉体的精神的な極限を迎えるところで心身のリフレッシュが果たせるようなスケジューリングがなされています。そしてこのような修行はとても1人では出来ません。なかには独接心といってこの様な修行に1人で取り組む奇特な方もいますが、それはとてもとても特別なこと！なんと言っても皆で切磋琢磨してこそ、厳しい修行が完遂出来るのです。
幼稚園はまさに修行道場と同じで、子供同士がお互いを意識したり協力したりすることにより、お遊戯会のような大きな行事に臨むことが出来ますし、大いに成長するのです。冬休みを経ていよいよ学年の締め括りである３学期となりますね。園児の皆さんにはお別れ会や卒園式の練習を通して、尚一層、心身ともに逞しさを身に付けて欲しいものです。
本年のご厚情に心より感謝申し上げます。新年も何卒宜しくお願い申し上げます。冬休み中のお出掛けには充分お気を付けください。 |
