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おさなご 2月号 平成25年3月更新

インドでの坐禅会

 

 先日、インドのブッダガヤというところにある日本寺で坐禅会をして来ました。ブッダガヤはお釈迦様がお悟りを開かれた聖地で、世界の仏教徒がお参りに訪れます。日本寺はこのブッダガヤを世界の仏教徒の街にしようというインデラ・ガンジーさんの呼び掛けに応じ、宗派を超えた日本の各教団有志の尽力により建立されたお寺です。

 このように超宗派の力により出来た日本寺は、当然、どの宗派の教義に属するものではありませんが、欧米諸国には日本仏教=禅という印象が強く、また日本寺開創当初の駐在僧に禅僧が多かったこともあり、いつしか日本寺では坐禅が出来るという認識が定着したようです。


 私が日本寺で坐禅会を行うという縁について述べると、話が長くなるので省略しますが、一言で言わば、このような事をする物好きが他に居なかったというのがもっとも適切でありましょう。兎にも角にも、今回で私が関わる坐禅会は4回目。お釈迦様成道の地で坐禅をし、日本の学生等と会話を持つことは、私にとっても良い修行となっています。来年もこの坐禅会は実施しますから、参加希望者の方は早目に仰って下さい。安い航空券と1泊2000円位の宿をご紹介します!


 さて、IT産業の成功で産業成長の顕著なインドにあって、ブッダガヤが位置するビハール州は最も貧しい地域として知られます。インドの富裕者の中には「ビハール州を見てインドを語るな。」という人がいますが、小学5年生から渡印している私にとっては、実にビハール州こそがインドらしい場所と言えます。お釈迦様の時代は最先端の国であったビハール州ですが、その後、社会情勢の変革や、諸外国との流通の便から、この地域は経済的な発展からは取り残されてしまいました。特に田舎の村を訪れると、お釈迦様の時代とさして変わらぬとも思える生活がそこにあります。不安定な電力供給、井戸や河に飲料水を依存した生活、牛の糞を利用した燃料などに接すると、人間はこんな生き方が出来るのかと感嘆せざるを得ぬものがあるのです。もちろん、想像を遥かに超える貧富格差や差別など深刻な問題に直面することもありますが、世界中から多くのバックパッカーがインドに集まるのは、厳しいインドの風土の中で生きるインドの人々の宗教観や価値観に、現代社会に欠けているものを感じるからに他なりません。


 先日、年長児にインドで撮影した写真をプロジェクターで見せました。靴を履いていない子供や、上記のような町並みから、園児が人間の強さや、日本という国の恵まれた環境というものに気付いてもらえたらと思っています。

 


 園長 千坂成也 合掌
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