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おさなご 4月号 平成22年5月更新

ご入園・ご進級おめでとうございます。

 
 ご入園・ご進級おめでとうございます。保護者各位におかれましては、それぞれにお子様のご成長の姿に慶び多い春をお迎えの事と存じます。また、初めてお子様を小さな社会である幼稚園に送り出される保護者の方には希望の中にご不安もあろうかとも拝察申し上げます。

 唐の時代に百丈禅師という方がおられました。ある時、弟子が禅師に尋ねて言いました。「世の中で最も有り難いものは何ですか?」百丈禅師は答えました。「独坐大雄峰(どくざだいゆうほう)。」

  世の中で最も有り難いものは何でしょう?キリスト教国やイスラム教国ならば答えは神ということになるでしょう。東南アジアの仏教国ならばお釈迦様と答えるかもしれません。それでは日本ではどうでしょう?「命?」「家族?」「財産?」日本では沢山答えが生まれるでしょうね。もしかしたら世界各国でこの質問をしたら、最もバラエティに富んだ答えが返ってくるのは日本人かもしれません。それだけ、日本人の価値観は様々です。いや、誠に結構!

  さて、百丈禅師の答えですが、独坐とは当時の中国語で「ちょこんと坐る」という意味。大雄峰とは大雄山というのは百丈禅師が住職していた寺の山号、つまり大雄峰とは居住していた場所を指している言葉です。といことで百丈禅師の御答えを簡単に申せば「世の中で最も有り難いことは、この大雄山に、私がちょこんと坐っていることだ。」となります。

  「生まれたことは有り難い。」「生んでくれて有難う。」「生まれて来てくれて有難う。」というと、すごく重い言葉になりますが、これをさり気無く言ったのが「独坐大雄峰」ということになります。

  思えば、私達が父母の間に生まれ、そしてまた縁を得て父母になる。考えて見れば不思議にして稀有なことです。それぞれの家庭に育まれた子供たちが一つの幼稚園で出会い、初めての社会で互いに切磋琢磨し成長するというのも、まさに不思議にして稀有なこと。時には切磋琢磨が衝突とあるでしょうが、年少期に挫折を体験することは、人生の大きな挫折を乗り越えるための訓練です。また、幼稚園で様々な友人と接し、協力してものごとを行じることにより、子供たちは家庭で体験することとは違う大きな喜びや楽しみを体感することでしょう。

 この有り難い出会いと喜びの場が恙(つつが)無く運びますよう教職員一同保育に邁進致します。保護者各位におかれましては当園の保育活動に対し、格段のご協力を賜りますよう懇願申し上げます。
園長 千坂成也 合掌
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