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おさなご 3月号 平成21年4月更新

ご卒園ご進級おめでとうございます。

 
 境内にピンクの椿が咲き始めました。梅のつぼみも毎日少しずつ膨らんできています。保護者各位におかれましては、お子様方のご卒園とご進級に、喜び多い日々をお過しのことと存じます。さて、生命の息吹溢れる春は別れの季節でもあります。年長児の皆さんは四月からは一年生。お別れは寂しいものですが、塩釜中央幼稚園で体験した坐禅、お茶のお稽古、書道などの日本文化に基づく心の鍛錬、そしてお遊戯会等の行事に向けて学んだ努力と協力の大切さを是非これからの人生で役立ててもらいたいものです。

 唐の時代のことです。廬山(ろざん)の禅寺で修行僧が作務をしていました。作務とは修行僧が行う日常の労働のことで、禅寺では日常の労働を読経や坐禅に劣らぬ修行と考えます。雲水達が穀物を石臼で挽いておりますとお師匠さんの智常禅師(ちじょうぜんじ)がやって来ました。

「おお!ご苦労さん。今日は何の作務だい?」
「老師。見ての通り臼を挽いております。」
「そうか。まぁ臼を挽くのは結構だが、真ん中の棒は挽いてはならんぞ!」

 石臼を挽くなどということは我々の今日の生活にはあまり縁のあることではありませんが、当然ながらクルクル廻る石臼でも、中心の棒が動いては具合が良くありません。智常禅師がおっしゃりたいことは、我々の生活にもこの石臼の心棒の如き不動のものが無くてはならないという教えです。人並みに流行に乗り、情報を手に入れそれを商売に活かすにも大切でしょうが、何ものにも動じない一本の芯が無くてはなりません。

 世の中、何処を見てもなかなか希望というものが見いだせぬ昨今。私達大人は、よく気をつけて何が一番大事なものなのかを見極め、子供達の為にも怠らず精進したいものです。保護者各位の本園に対するご厚情を心より御礼申し上げます。
園長 千坂成也 合掌
 
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