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おさなご 7月号 平成20年7月更新
創立記念日
 

七月十五日は初代園長で塩釜中央幼稚園創設者の精道和尚の命日でした。当園ではこの日を創立記念日としています。精道和尚は昭和四十二年住職就任に伴い念願であった幼稚園設置に着手、早くも同年十一月には認可を得、翌年四月には第一期生を受け入れました。私は昭和四十一年生まれですから、開園当初の先住職の奮闘振りは直接眼にしてはいないのですが、先住職は聖和学園高等学校の教員だったこともあり、仏教精神を教育に取り入れるということに関しては並々ならぬ情熱を持っていたのだと思います。
それでは仏教精神による教育とはいかなるものでしょう?宗教教育に勧善懲悪を期待する人が居ますが、これは道徳教育というもので、ものの善し悪しとは時代に応じて変化するものですから、宗教教育とは厳密に言えば異なることもあります。特に仏教は善悪というような二極化した考え方を嫌いますので、江戸時代なども道徳教育といった面では、仏教よりも儒教の方を精神的な支柱としたようです。
仏教の特色は、自分自身やものごとを注意深く見つめることにあります。幼稚園の行事の中では、坐禅は自分自身を見つめ直すことの修行であり、墨を磨り、筆先に心を集中して紙にむかう書道もひとつの禅であります。また茶道も書道も姿勢を整え、心を整えると同時に、書道においては、筆の毛は動物の命を頂戴していることや、茶道では、お茶というものが出来るまでの自然の営みや人の労力、お手前をしてくださる方との縁など様々な「おかげさま」で一杯のお茶が戴けることを学ぶことなど、ものへの感謝ということを幼稚園では仏教の教えを通じて子供たちに伝えています。
昨今は凄惨な事件や、政治家や教育関係者の汚職など耳を疑うニュースが後を絶ちません。明治の乃木大将は「富士山などの風物が日本の宝なのではない。美しい精神と人こそがこの国の宝なのだ。」と漢詩で表現しています。園児の皆さんが切り開いてゆく今世紀の日本が、斯様な精神的な自信を持てる国として復興することを念願に、微力ではありますが努力する所存ですので、保護者各位におかれましては、当園の保育活動に関し、尚一層のご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

園長 千坂成也 合掌

 
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