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おさなご 7月号 平成19年7月更新
報恩の日
 

6月20日は塩釜港開港恩人伊達綱村公のご命日です。四代藩主伊達綱村公は崇佛敬神の念が篤い方で、たくさんの寺や神社の建物を復興しています。現在の塩釜神社の社殿もそのひとつです。またお茶人としても知られており、堤焼き、切込焼き、さらには今日も袴の最高峰として知られる仙台平等の産業を定着させた功績も著しいものがあります。
大崎平野から産出する米を運ぶために政宗公の時代に着工された貞山運河はこの綱村公の時代に完成しますが、貞山運河の開通により塩釜港に揚がる荷が少なくなり、塩釜を取り巻く時勢は悪化の一途をたどりました。そこで、塩釜神社を崇敬する綱村公は神社の門前町たる塩釜の疲弊を食い止めるために、様々な特例を設け塩釜を救ったのです。
塩釜の港は入り江となっており、当時の小船舶の迎えるには都合が良かったようですが、入り江となっているだけに定期的な浚渫作業が必要でしたが、綱村公はこれに藩費をもってこれに充て、市を立てることを許可し、仙台の遊郭をすべて塩釜に移動させるなどの町おこしを行ってくださいました。また綱村公以降の藩主も代々この政策を受け継ぎ塩釜は門前町、港町として大変発展したのです。
明治になり藩の保護政策がなくなると再び塩釜の港に危機が訪れました。しかし今度は当時の塩釜の有力者達が資財をもって港を浚渫し、塩釜復興の基礎を造るのです。そしてその復興を支えた方々は、その会の名称を綱村公の戒名より引用し肯山講と名付け、今日でもご命日のお逮夜にあたる6月19日に、有志の方にお参りして頂いています。
園児の皆さんは6月20日のご命日に先立ち6月18日の朝礼で綱村公の肖像と位牌にお参りします。子供たちに難しいことは理解できないかもしれませんが、今日の平和があるのは、昔日の人々の様々な努力のおかげであるということを少しでも感じて欲しいものです。

園長 千坂成也
 
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