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おさなご 4月号 平成18年4月更新
ご入園ご進級おめでとうございます。
 
四月八日はお釈迦さまの誕生日。寺では降誕会という行事が行われます。降誕会とは、花見堂に赤ちゃんのお釈迦さまを安置し、それに甘茶をかけてお釈迦さまの誕生を祝うという行事です。

経典によれば、お釈迦さまはお生まれになると、四方を見渡してそれぞれの方向に七歩進まれ「天上(てんじょう)天下(てんげ)唯我独尊(ゆいがどくそん)」(天にも地にもわれ独り尊し)とまるで獅子のような勢いで仰られたと伝えられます。生まれたての赤ちゃんが、ずいぶん大そうなことを言ったものですが、お釈迦さまの教えが方々に広まり、教祖として神格化された結果、このような伝説が出来たのでしょう。

それでもお釈迦さまが誕生された当時の状況を顧みると、お釈迦さまの「おぎゃあ おぎゃあ」と泣く声が、お釈迦さまの母であるマーヤさんの耳には「天上天下唯我独尊」と聞こえても不思議では無いとも思えます。
お釈迦さまの父母スットダーナ王とマーヤ妃は結婚以来、長く子宝に恵まれませんでした。それで様々な薬草を口にしたり、祈祷師に祈願をしてもらったりと、様々な努力をしていたようです。さらに日本で江戸期によく読まれた「釈迦八相(しゃかはっそう)伝」によればマーヤさんの姉妹で、後にお釈迦さまを育てることになるマハープラジャーパティさんとの確執があり、どちらが世継ぎを生むかでの愛憎劇があったとされます。ここまで来ると下世話な小説のようでありますが、妃が後継者を望まれ、それを果たせ得ないというプレッシャーは、如何ばかりであったか想像に難くありません。そんな状況下で誕生した待望の世継ぎであります。王妃や側近達の耳には「おぎゃあ おぎゃあ」と泣く声が、実際に獅子児のごとく、誇らしく聞こえたに違いありません。

しかし、このような喜びはマーヤさんだけのものではないと思うのです。保護者の皆さんも10ヶ月間もの長い間お腹で命を育み出産の苦労を乗り越えて、吾が子に接していることでしょう。その感動と喜びは何でマーヤさんに劣ることがあるでしょうか!皆さんのお子さんもきっと「天上天下唯我独尊」と言って誕生して来たに違いありません。それでも、私達は良く肝に銘じなくてはなりません。他のお子さんもやはり「天上天下唯我独尊」と言って誕生していることを…

私ども塩釜中央幼稚園教職員一同、園児の皆さんの心にお釈迦様の慈悲の心が芽生え育まれます様、精一杯精進致す所存でございます。何卒ご協力の程お願い申し上げます。
塩釜中央幼稚園 園長 千坂成也
 
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