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智慧 希望(ちえ、きぼう)
 
 昭和の禅僧に山田無文老師がおられます。無文老師(むもんろうし)は若いときに体が弱く、いつも自室で横になっていることが多かったそうです。「学友はみんな勉強をしているのに自分はいつも部屋で独りきりだ。俺の将来はどうなるのだろう?」そんな将来への不安と孤独感が少年山田無文の様態を更に悪化させていました。

 初夏のある日少年は庭に出てみました。すると夏草の香りのする気持ちの良い風が頬をなでるではありませんか。「ああ風があったなぁ。今まで気づかなかったが、俺の周りには風があり、空気があり、水があり、毎日太陽は空に昇っていたなぁ。有難い。有難い。俺は今までこんなにもたくさんのものに支えられているのに、自分ほど孤独な人間はいないと思っていた。ようし!病気を治すぞ!絶対に良くなって見せる。」そう気づいてから老師の体はみるみる良くなりました。そして臨済宗の厳しい修行生活を耐え得るまでになったのです。

 佛教でいう智慧とは機知をめぐらすことに長けているとか、広範な知識を有しているということではありません。様々な立場で自我を立てず、様々な縁に感謝し生活することです。

臨済禅師(りんざいぜんじ)は「先ず自分を信じることが大切である。」と説きます。ここでの自信とは他と自分を引き比べて優越感を得るという自身ではありません。自分自身は誰とも比較できない自分自身であると信じることー即ち自分の存在に感謝することです。そして、希望や目標に向かって行う努力も自分自身を信じることが出来てこそ、初めて成り立つのであると私たちに教えてくれています。
 
塩釜中央幼稚園  園長 千坂成也
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