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法螺貝 住職の法話

令和五年九月発行

「心を休めましょう」

 先日、瑞巌寺中興開山雲居希膺禅師が悟りを開いた場所とされる福井県越智山に登って来ました。登ったと言っても頂上付近まで車で行けますので全く苦労は無いのですが、山頂に近付くほど道が狭く、あまり車が通った気配が感じられない場所でしたので、それなりに「冒険感」はありました。
 越智山は奈良時代の修験者泰澄大師が修行をした場所として知られ、雲居禅師は泰澄大師を私淑していたようで、松島にも泰澄を祀る祠を設けています。

ひとり坐し
ひとり臥し
ひとり遊行して
うむことなし
ひとり自己を
ととのえ
林間にありて
心たのしむ
(法句経305 友松円諦師訳)

この言葉はお釈迦様の肉声が生かされているとも信じられる法句経に由来するものです。これを見るとお釈迦様も林間で独り臥し、坐禅やそぞろ歩きしたことが分かりますね。
 私達の生活はどこに行っても人工的な音に溢れ、知らず知らずのうちに少なからずストレスを抱えてしまっています。修行までは行かなくとも、たまには心身を自然の中において、心身をリラックスさせることが必要では無いでしょうか?幸にして私達が住む宮城県は海にも山にも比較的近く、自然を手軽に味わうことが出来ます。仏陀や雲居禅師のような閑寂のときを楽しんでみては!

 
東園寺 所蔵書画

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